ウエストヘディング

CONTACT US
menu

/ブログ

会社や仕事で通訳を頼む時、どうやって頼めばよい?
2022.05.30 
ビジネス
翻訳もそうですが、通訳も初めて依頼する時は分からない事だらけ。

まずは、
1.二種類ある通訳スタイルを知り(同時通訳・逐次通訳)
2.それぞれの通訳スタイルに適した依頼内容を解説します

その後、

3.プロの通訳を入れるのと、ポケトークや、グーグル音声翻訳を使用するのはどう違う?
4.通訳の見積もりを依頼する時、何を準備してから知らせると良い?
5.適正価格っていくら位?

内容はこんな感じでブログを書いていきたいと思います。

同時通訳 vs. 逐次通訳





どっちが良くて、どっちが悪いという内容ではありません。
どちらもメリット&デメリットがあり、通訳を依頼する内容によって適する方を選べばOKという感じです。


同時通訳とは?

同時通訳とは、その名の通り、スピーカーが英語等で話しているのと同時に、日本語訳にしていく通訳スタイルです。

即座に日本語に変換するので、すごいワザなのですが、通訳者は事前にスピーカーが話す内容の原稿をもらっている事が多々あります。

もちろん当日、その通りに話されない場合もありますが、大まかなスピーチの流れは事前に通訳者は理解しているものが多いです。

同時通訳は、スピーカーが話している時に通訳されるので、通訳器と呼ばれるものを通訳者&通訳内容を聞く人が使います。

小さな黒い四角の箱に、イヤフォンが付いているものです。

国際会議のニュースなどで見た事がある方も多いと思います。



逐次通訳とは?

逐次通訳は、スピーカーが話している間、通訳者はメモを取り、静かに準備をして、スピーカーが話を止めたら、通訳者が通訳をするというスタイルです。

スピーカーが30秒話したら、通訳者が通訳をする。

イベントの冒頭での挨拶などでそういった場面を見た事がある方もいらっしゃるかもしれません。

会議に外国人が入った時も逐次通訳スタイルが使われる場合もあります。


同時通訳 vs. 逐次通訳 今回依頼したい内容に適しているのはどっち?





同時通訳が適しているのは

 セミナー
 ウェビナー(オンラインセミナー)
 国際会議
 フォーラム
 人数が多い社内イベント・会議(例えば100名)


基本的に、イベント・セミナー・国際会議など、多くの人が参加し、開始時間と終了時間が決まっている、スピーカーやパネリストが喋る内容がある程度決まっているものには同時通訳が向いています。

理由は2つ
1. 同時通訳なら、スピーカーが喋っているのとほぼ同時に通訳をするので、通訳が喋るために、スピーカーがスピーチを止めなくて良い。

通訳を入れないセミナーやフォーラムと同じ様に内容や時間割りを決める事が可能。

2時間のセミナーなら、2時間で終了できます。
逐次通訳なら、2時間のセミナーであれば、通訳を入れると3.5時間~4時間の長さになります。

2. スピーカーが喋る内容が前もって決まっているので、通訳者の事前準備が可能


同時通訳のメリット
 通訳を入れないセミナーやフォーラムと同じ様に時間割を決める事ができる

同時通訳のデメリット
 同時通訳が出来る通訳者が逐次通訳よりは少ないので、通訳費用が上がる
 対面式同時通訳の場合、通訳者は10分置きにブレークを取るので、2名体制で通訳を行う=通訳者の費用も倍増
 通訳器の費用も加算される


逐次通訳が適しているのは

 2~10名程度で行う会議
 イベントなどの外国人の挨拶
 打ち合わせ
 工場視察・監査


内容としては、事前に細かい発言内容が決まっていないものが逐次通訳に適しています。
また、同時通訳よりも費用が安く抑えれるので、予算をあまり付ける事が出来ない通訳などにも適しています。

逐次通訳のメリット
 同時通訳に比べると費用が安く抑える事ができる

逐次通訳のデメリット
 時間:喋る内容×2言語分なので、15分の話しの内容は、通訳を入れると30分になってしまう

―――

同時通訳・逐次通訳それぞれの特徴を理解して、今、依頼したいと思っている案件にどちらが適しているかを確認すると、無駄なく通訳依頼ができると思います。


プロの通訳者 vs. ポケトーク等の音声通訳との違いは?





確かに、AI通訳・翻訳も日に日に良くなってきています。例えばポケトーク。Google音声翻訳(通訳)などもスマートフォンを使ってアプリで簡単に出来るようになっています。

その進化していく様子は、通訳・翻訳の専門業者としてもビックリするほどです。

でもなぜ未だにプロの通訳者にも仕事依頼が入るのでしょうか?

答えは、ポケトークや、Google 音声翻訳などは、まだ短文にしか上手く対応が出来ないからです。

レストランで「これは何ですか?」や、「辛い料理は苦手です。」「オススメは何ですか?」などの短文を上手に通訳できるようになっています。

しかし、ビジネス会議や、国際会議など、言い間違えてはいけない内容や、難しい単語が出て来る、難しい言い回しが出てくるものについては、現在も人が関与しないと通訳はできません。

ポケトーク・Google翻訳に関しては、「短文の会話」「定型質問文」などに適していて、プロの通訳者は、「長文」「間違ってはいけない内容」「ニュアンスの表現が難しい内容」などに適していると言えます。


通訳の見積もりを依頼する時、何を準備してから知らせると良い?





通訳の見積もり依頼をする際には以下の内容を通訳会社に伝えるとスムーズに見積もりをもらえると思います。

1. 通訳が必要な日時
2. どんな内容かを簡単に説明(例:〇人規模の国際会議、社内会議など)
*同時通訳・逐次通訳か、どちらが案件に適しているか分からない時は、内容を伝えて、通訳会社に委ねても良いと思います。

通訳の適正価格っていくら位?





確かに、通訳者の経験年数や、どれだけ専門的かにより値段は違いますが、適正価格を事前に知っておきたい気持ちもあります。

一般的には以下の通りです。

同時通訳
半日:45,000円~70,000円
1日:70,000円~100,000円
オンライン(1時間):25,000円~35,000円)


逐次通訳
半日 :35,000円~60,000円
1日 :50,000円~80,000円
オンライン(1時間):20,000円~30,000円)


備考:対面式の通訳案件は、通常 ~4時間までの「半日」コースと、4~8時間の「1日」コースが提供されています。

値段が大きく差があるように見えますが、その差は、通訳内容が一般的なものか、それとも専門的なものか(医療系・法務系が値段が高い専門的な内容です)、がカギとなってきます。

まとめ



通訳案件を依頼する際、もちろん通訳会社に丸投げも可能ですが、少しでも良い条件で、リーズナブルに通訳を手配できるように

1. 同時通訳と逐次通訳の違いを学ぶ
2. AI通訳であるポケトークやGoogle翻訳(通訳)の違いを知る
3. 通訳が必要な日時・通訳してもらいたい内容を簡単に説明して見積もりを依頼する。


旅行中の通訳などは、AI通訳が役立ちますが、まだまだ会社の会議や、国際会議・フォーラムなど、まだまだ人間が通訳しないと細かいニュアンスなどを伝えきれない部分もあります。

コロナ禍が終わり、今後も海外とのやり取りが増える企業が増える気がします。

通訳が必要な際には、お気軽に弊社にお声がけ頂ければ、とても嬉しいです。

最近の投稿